世界中には、各国の文化や歴史、社会的な背景に基づいた驚くべきユニークな法律が沢山存在します。旅行や滞在中には、現地の法律やマナーをしっかり理解し、適切な行動を心がけることが大切です。この記事では、世界の奇妙な法律や慣習についてご紹介します。
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スイスでは、夜間のトイレの水流しが禁止
スイスでは、夜間にトイレの水を流すことが禁止されています。これは、集合住宅において夜の音がマナー違反とされるためです。
スイスの文化では、隣人への配慮や静けさが非常に重要視されています。そのため、夜10時から翌朝6時までの間は静寂が求められ、騒音が厳しく制限されています。
この時間帯に大音量の音楽を流したり、掃除機を使ったりすることも一般的には禁止されていますが、これらの規則は主に古い集合住宅や特定の大家が管理する物件に適用され、現代の建物ではあまり見られません。
また、これは法律ではないため、実際に罰則を受けることはほとんどありませんし、すべての場所で厳格に守られているわけでもないので、過度に心配する必要はないでしょう。
シンガポールでは、チューインガムの販売が禁止
シンガポールでは、チューインガムの輸入や販売、流通が厳しく制限されています。
これは、清潔な都市環境を保ち、公共の秩序を維持するための特別な法律によるものです。チューインガムの販売が禁止されたのは1992年のことで、公共の場でガムが無責任に捨てられ、清掃や修理に多大な費用がかかるようになったためです。
個人使用のために少量を持ち込むことは許可されていますが、大量に持ち込むと罰則が科される可能性があります。また、医療用のチューインガムは薬局で販売されていますが、医師の処方箋が必要です。
無許可でガムを販売または輸入した場合、最大で1万シンガポールドル(約80万円)の罰金や2年間の禁固刑が科されることがあります。
イタリア(カプリー島)では、木製の靴は禁止
イタリアのカプリー島には、島の静けさを保つために「木製の靴は禁止」というルールがあります。
狭い路地では音が反響しやすく、木製の靴の音が周囲の住民や他の観光客にとって迷惑になることがあります。実際には、「大きな音を出す行為」が制限されており、音を抑えた靴であれば問題ないこともあります。
また、罰金が課せられることは非常に少なく、実際には住民や観光客のマナーに頼っていることが多いです。島の平和を守るためのマナーとして、快適な滞在のために協力しましょう。
オーストラリアでは、スーパーヒーローの変装は許可が必要
オーストラリアの特定の州や地域では、公共の場で顔を隠す行為、特にマスクを着用することが制限されています。デモや集会の際には、犯罪防止の観点からマスクの着用が禁止されることもあります。
さらに、スーパーヒーローのコスチュームは多くの場合、著作権や商標によって保護されています。これらのキャラクターになりすます場合、営利目的であれば事前に許可を得る必要があります。
過去には、バットマンのコスチュームを着た人が不審者と誤解され、警察に止められたというニュースもありました。オーストラリアでスーパーヒーローの衣装を着る際は、地域のルールをしっかり守ることが大切です。
カナダでは、硬貨での支払いに制限がある
カナダ造幣局の規定によれば、各種硬貨ごとに一度に使用できる最大金額が設定されています。例えば、10セント硬貨は最大で100枚、1ドル硬貨は最大で25枚、2ドル硬貨は最大で20枚まで使用することができます。
このルールの目的は、大量の硬貨を使った支払いによってレジの処理が遅れたり、店舗に迷惑をかけないようにすることです。また、店舗や事業者は硬貨での支払いを拒否する権利を有しています。そのため、カナダで多くの硬貨を使う際には十分な注意が必要です。
ドバイでは、公共の場でキスは禁止
公共の場でのキスや親密なスキンシップは法律で禁じられており、違反すると罰金や逮捕、さらには国外退去の可能性もあります。
UAEはイスラム教を国教としており、公の場での行動はイスラムの道徳基準に従う必要があります。特に、婚姻関係にない男女の公共の場での親密な行為は厳しく取り締まられています。
過去には、公共の場での軽いキスが原因で観光客が逮捕され、罰金を科せられた事例もあります。不適切と見なされる行為には、キスやハグ、過剰なボディタッチ、手を繋ぐことなどが含まれます。
ホテルや観光地では比較的寛容な場合もありますが、地域の文化やルールを尊重することが大切です。
タイでは、お札を踏むのは禁止
タイの通貨には国王の肖像が印刷されており、それにより国王や王室に対する敬意を示すことが求められています。タイでは、王室を侮辱する行為は厳しく取り締まられています。
具体的には、不敬罪を規定する刑法112条が存在し、王室に対する侮辱行為には最大15年の懲役が科されることがあります。
例えば、お札を拾う際に足で押さえたり踏んだりすることは不敬と見なされます。また、通貨を故意に破損したり、不注意に扱うことも侮辱行為とされることがあります。
お札を拾う際は、必ず手を使って慎重に行動するよう心がけましょう。
フィリピンでは、ハッピーアワーの宣伝は禁止
この規制は、2019年に施行されたアルコール広告に関する法律に基づいています。
過度な飲酒を防ぎ、公衆の健康と安全を守るために設けられたもので、特定の時間帯にアルコールを割引価格で提供するハッピーアワーの広告は禁止されています。
ただし、店舗内での非公開の実施は許可されています。違反があった場合、事業者はライセンスを取り消される可能性もあります。
飲酒に関する規制は地域ごとに異なることがあるため、現地の文化やルールを尊重することが大切です。現地のスタッフに直接聞くことで、楽しむ方法を見つけることができるでしょう。
まとめ
海外旅行を計画する際には、各国の法律が日本とは異なることが多いです。例えば、公共の場での飲酒が禁止されている国や、特定の服装が求められる場所もあります。
そのため、各国の法律や文化をしっかり理解し、適切な行動を心がけることが大切です。また、万が一のトラブルに備えて、最寄りの日本大使館や領事館の連絡先をメモしておくと良いでしょう。さらに、警察や医療機関の連絡先を事前に調べておくことで、より安心して旅行を楽しむことができます。
これらのポイントをしっかり押さえて、楽しく安全な海外旅行を満喫してください!